中日セットアッパー又吉克樹投手(25)はミス0の「8回の男」を確立させる。

 又吉は2年目の今季を振り返り、先発投手陣の白星を消したことを悔やんだ。「つないできたものを崩してしまった。たくさん勝ちを消してしまった。それなのに使ってもらったのだから、来年に何ができるのか」。昨年は1敗だったが今季は6敗。2軍落ちも2度経験した。

 今秋のキャンプは背筋力アップに力を入れた。プロテインを1日3度摂取。昨年はドミニカ共和国で実戦を積んでいたため、できていなかった体作りに集中した。失投を少なくするため、投球フォームの安定を目指した。「8回を任せてもらえるのは光栄。厳しい場面が多く、やりがいを感じます。やはり8回は浅尾さんや岩瀬さんのイメージがある。何とか近づきたい」。実績を残してきた先駆者たちを追いかける。