日本ハムのベテラン田中賢が「アンチエイジング」で、再躍動を誓った。4日に札幌市内の札幌証券取引所で、取引始めのセレモニー大発会にゲスト出席。古巣復帰2年目となる今季は、プレースタイルのモデルチェンジを模索。「若々しく、スピードあるプレーを。打って、走って、守ってハッスルできるようにしたい」と宣言した。

 下地は整いつつある。今オフに食事、糖質の制限などもして絞り込み、体重は約4キロ減。目指していた78~79キロ台に突入した。パワーアップを求めて増量した米球界時代から、本格的に肉体の見直しに着手。「(体重は)ベストに来た。プレーのキレを取り戻すため。今も、動いている感じは軽い」と好感触を得た。

 今日5日、沖縄・宮古島での自主トレへ出発。春季キャンプへ向け、再編した肉体の総仕上げに入る。「若さを取り戻す」。狙いを遂行するため二遊間を組む中島、投手陣の吉川と浦野らと合同で磨き上げる。「老いていくのも早いけれど、若手の突き上げも早い」。20代が主力の大半となることが見込まれる今季。田中賢が「若作り」したプレーと背中で、チームを動かしていく。【高山通史】