阪神ネルソン・ペレス外野手(28)が今日2月1日から1軍沖縄キャンプ部隊に緊急合流することが1月31日、分かった。2軍キャンプスタートのため、この日空路で高知入りしたばかり。1軍キャンプメンバーだった伊藤隼太外野手(26)が右肩負傷で離脱したことで、入れ替わりという形で思わぬビッグチャンスが舞い込んだ。1軍キャンプ練習は明日2日から参加する見込みだ。

 伊藤隼はキャンプイン前日に無念の「リタイア1号」となってしまった。この日、球団が右肩を負傷して帰阪したと発表。広報は「昨日、自主トレ中に右肩を痛めて、チームドクターの診察を受けます」と説明した。前日1月30日、宜野座での先乗り合同自主トレ中に痛めたという。この日のうちに沖縄・読谷村内の宿舎を離れて大阪に戻った。今日2月1日にも受診予定だが、中堅、左翼の外野2枠を巡るレギュラー争いから大きく出遅れることになった。

 一方のペレスはもともと首脳陣から高く評価されていた。昨年6月にBCリーグ石川から途中加入し、2軍戦48試合で14本塁打、打率3割1分5厘。この日も高代ヘッドコーチが「すごくいい状態。ブライアントのようになれる可能性がある」と絶賛すれば、片岡打撃コーチも「いい意味でハングリーさがある」と褒めたたえていた。6人の外国人選手から4枠に入ることを目指す立場。「いつでも準備はできている」と自信たっぷりに宣言していた大穴助っ人が、沖縄で注目の的となる。