「ウザ男」を極める。ヤクルトのドラフト5位の山崎晃大朗外野手(22=日大)が沖縄・浦添キャンプ第2クール初日の6日、理想の打撃像を体現した。午後から始まったフリー打撃。34スイング中、16本の安打性の当たりを放った。半数以上の10本がゴロ。柵越えは求めない。狙い通りの打球だった。「簡単にフライを上げるのではなく、強いゴロを打つことが大事だと思う。ゴロであれば、強襲ヒットにつながる可能性がある」と振り返った。

 小柄な体形ならではの考えがあった。山崎は身長173センチ、体重68キロ。「大柄でもないし、1発がある打者でもない。粘って、粘ってピッチャーにウザがられる打者を目指したい」といやらしい打撃を心掛ける。

 理想のモデルは、パ・リーグを代表する「カットマン」。「日本ハムの中島さんみたいに、あれだけファウルで粘ることができたら嫌がられると思う」。昨季、両リーグトップのファウル数599をマークした中島の“しつこさ”を手本とする。チームには粘りの打撃を得意とする川端もいる。あらゆる教材を参考に、相手投手のイライラを誘う。【栗田尚樹】