DeNA山口俊投手(28)が9日、シート打撃に登板し、打者8人を相手に4連続を含む5三振を奪った。カウント1-1からの設定で、すべて空振り三振だ。すでにラミレス監督からは1月4日に直接「開幕投手を任せた」と電話を受け、モチベーションを高めてキャンプに臨んだ。「まさか電話をもらえるとは思っていなかった。エースとして1年回ってほしいと言われた」と意気に感じた。

 その答えが快投だ。ロペスだけフォークだったが、荒波、梶谷、渡辺、松本は新球ワンシーム(打者の手元で利き腕方向に沈む)で空振りを奪った。「ウイニングショットでも使える」と実戦で使えるメドが立った。ラミレス監督も「思った以上に落ちた。シーズンでもこういう姿を見たいというピッチングだった」と称賛した。