天然芝元年の申し子となれる「楽天のサル」が、沖縄でも駆け回る。ドラフト2位の吉持亮汰内野手(22=大商大)が、13日からの金武町1軍練習に合流することが決まった。9日、コーチ会議を終えた梨田監督が「あの足を実戦で見てみたい。ストライドの大きいオコエの2歩分を3歩でいくような、また違った持ち味がある」と期待した。

 50メートル5秒68の愛称「サル」は走力に絶対の自信を持つ。1軍練習初参加のこの日、30メートル走のタイムで島井と島内の4秒0に次ぐ4秒06を計測した。

 今季はクロスプレーの規定が変更されることに加え、本拠地コボスタ宮城が天然芝化する。梨田監督は「捕手は追いタッチになるし、天然芝は打球が死ぬ。走者が三塁にいる場合のゴロは、これまで五分五分だったものが7対3、8対2でセーフになるかもしれない」と走力の重要性を説いた。吉持も「走者に有利なのでチャンスだと思います」と意識する。14日には初の対外試合(韓国・ハンファ戦)に出場する可能性が高い。昨季両リーグワーストの463得点だったチームに貢献すべく、自慢の足で走りまくる。【松本岳志】