待ってろ松山! 楽天ドラフト5位の石橋良太投手(24=ホンダ)が10日、13日から沖縄・金武町で行う1軍練習メンバーに選出された。14日には初の対外試合(韓国ハンファ)が予定されており、登板の可能性は十分。明徳義塾でプロゴルファーの松山英樹と3年間同じクラスだった右腕は「自分はまだ、松山の名前を出されるのが申し訳ないレベル。向こうも楽天に入ったとは知らないと思う。活躍して同じところまで行きたい」と飛躍を誓った。

 7日に米ツアー2勝目を挙げた同級生とは特別な交流はないが、教室内での姿はよく覚えている。「あの年でいろんな海外に行っていたし、一匹おおかみのような雰囲気があった」。プロ志望の石橋にとって刺激的な存在だった。

 高校2年までは野手。ゴルフのスイングにも通ずる投球フォームを染みこませ、プロ入りに至った。「セットポジションから左足を踏み出しても、背中側にひねった上半身は最後まで我慢する。上と下を逆にひねるイメージです」と理論がある。体の上下に回転差をつくる「捻転」は、大きな力を生むために必須な動作として有名。「強いボールを投げるにはどうしたらいいか、大学(拓殖)の監督さんから教わりました」。反復練習の末に、最速149キロの直球が生まれた。

 実戦の結果次第では開幕1軍も視野に入ってくる。「松山の連絡先は知ってるんですが、こちらから連絡することはないと思います。向こうから連絡してくるくらい、頑張ります」。世界で勝負する友を刺激に、開幕1軍を目指す。【松本岳志】