14日、ソフトバンクのシート打撃で今季のカギとなるプレーが出た。1死三塁で平凡な三塁ゴロでも三塁走者の明石はスタートを切る。三塁吉村もムダなく処理し本塁へ送球したが、ブロックが禁止される捕手拓也が空けていた本塁へ滑り込み、生還した。

 ゴロゴー(打球が地面に着いた瞬間にスタート)で走った明石は「いいスタートは切れたけど、セーフになるとは思わなかった。ブロックされたらアウトだった。だいぶ野球が変わる」と驚いた。

 飯田コーチは「ああいうプレーは多くなる。ゴロゴーとかギャンブルスタートが増える。得点力は上がるし、パターンも増える」と分析。足の速い選手が多いこともあり「僕らにとっては有利」と付け加えた。

 このプレーを上林も「あのタイミングでセーフになるのが分かった。どんどん行きたい」とインプット。チームはオープン戦まで積極的に本塁へ突入させる方針だ。