阪神の開幕ローテーション争いは明暗が分かれた。

 プロ3年目の岩貞祐太投手(24)が16日、練習試合楽天戦(宜野座)に先発し、上々の発進だ。

 1回に吉持、栗原からチェンジアップで空振り三振を奪う。直球とのコンビネーションは抜群で2回まで無失点に抑えた。3回はカットボールが変化せず、適時打2本を許した。この日は3回2失点。「1、2回の真っすぐとチェンジアップはいい感覚なので継続したい。スライダー、カットボールの精度が低い。どんどん幅を広げていきたい」と振り返った。それでも、香田投手コーチは「素晴らしかった。立ち上がりの球は強く、腕も振れていた。球自体はすごくいい」と評価した。

 2番手は秋山拓巳投手(24)だ。4回1死二塁でオコエ、伊志嶺を直球で連続の見逃し三振に片づけるなど、この日は3回無失点。「(同い年の岩貞、岩崎を)意識してしまいます。自分のやれることをやるだけ。そう考えて試合に入ることを心掛けてやっている」と振り返った。

 一方で浮かない表情だったのは3番手の岩崎優投手(24)だ。直球の球威不足もあり、制球も苦しんだ。4安打を浴びて2回3失点。「(直球の球威は)いいものも悪いものもある。バラバラだし、いいものを続けていきたい」と反省した。