日本ハムのドラフト6位横尾俊建(としたけ)内野手(22=慶大)が豪打で1軍切符をつかんだ。20日、沖縄・国頭での1、2軍紅白戦に7番二塁でスタメン出場。プロ初実戦で第1打席から連続二塁打と持ち味の長打力を見せ、2二塁打1打点とアピールした。試合後1軍合流が決定した。

 2回の第1打席。横尾が初球を捉えた。177センチ、92キロの重量ボディーをフルに使い、右中間を破る二塁打。「走るのは得意じゃない」と言うが、夢中で二塁へ突進した。第2打席はカウント2-2から左翼フェンス際への適時二塁打。「今日、結果を出せたのは良かった」と笑みがこぼれた。

 新たな挑戦、ライバルの存在がモチベーションアップにつながっている。三塁手として入団も、新人合同自主トレから二塁との兼任で練習してきた。高校(日大三)のチームメートでドラフト1位で阪神に入団した高山へ、「アイツには負けられない」と発奮している。

 栗山監督は「内容がすごくいい。いいアピールをしてくれた」と評価。「今日、連れて帰る」と即1軍抜てきを決断した。今日21日のロッテとのオープン戦(名護)で出場する可能性もある。「まだまだ満足していません」と、ハングリー精神十分に、開幕1軍への思いをふくらませていく。【田中彩友美】