広島大瀬良大地投手(24)が右ひじ違和感のため3月に行われる、侍ジャパン強化試合台湾戦を辞退することが21日、分かった。緒方孝市監督(47)が明かした。

 前日に20日のフリー打撃後に違和感を訴え、残留練習となったこの日はキャッチボールも回避。大瀬良は練習後に「チームに迷惑をかけるけど、1日も早く復帰するにはどうすればいいか考えた結果」とコメントした。

 侍ジャパンの小久保監督には前日夜に電話で伝えていたが、オープン戦巨人戦が行われる沖縄・那覇市のセルラースタジアムで、視察に訪れた侍ジャパンの小久保監督、権藤投手コーチに緒方監督から正式に伝えた模様だ。

 大瀬良は今後、沖縄県内の病院で検査を受ける予定。沖縄を離れるかは状況次第で今後は未定だが、検査結果次第では25年ぶりの優勝を目指す広島に、大きな痛手となりそうだ。

 大瀬良は宮崎・日南市で行われた1次キャンプでフォームが固まらず、一時的にブルペン投球を回避。キャッチボールなど別メニューで感覚を取り戻し、17日に2度目のフリー打撃登板を果たしていた。打者6人を安打性なしに抑え、最速は146キロを記録。「8割くらいは出したかな。思ったよりいいボールが投げられた。力感も出して、力強くボールも投げられていたし、よかった」とコメントしていた。本調子を取り戻し、侍ジャパンに対しても意欲を示していただけに、悔しい離脱となった。