元西武監督の広岡達朗氏(84)が3月17日発売予定の「巨人への遺言 プロ野球、生き残りの道」(幻冬舎)で覚せい剤を所持していたとして逮捕された清原容疑者について言及している。

 「清原を責めるだけでいいのか」と題し、「転落の深層は、入団以来の現役時代にあると思う」と指摘。入団して、鼻がてんぐになるのに時間はかからなかったとして、「野球の技術を教えるだけでなく、監督は社会人として立派に育てる責任がある。賞品の山に埋まって奔放に暮らす清原をなぜ、教育・指導しなかったのか。人気と金におぼれる清原を甘やかしたオーナー以下フロント、現場首脳陣の責任は重い」。さらに「西武や巨人の首脳陣がまっとうな指導と教育をしていたら、清原もいま、こんなことにならなかったかもしれない」としている。