タナ散歩はV奪還への予行演習!? 西武田辺監督が26日、13キロの高速散歩を敢行した。宮崎・青島のチーム宿舎から全体練習が行われたSOKKENスタジアムまでを1時間44分29秒。最大高低差111メートルの行程を1キロ8分2秒のペースで歩き抜き、「達成感があるな」と満足そうに笑った。

 ゴール手前の強烈なアップダウンをシーズンに例えた。「ウチのポイントは終盤。そこでいかに力を発揮するか。平たんなシーズンなんてないんだから」。

 昨季は、9月に5連敗後に5連勝するなど波が激しく、CS争いに敗れて4位。安定した戦いをする上で勘所に挙げたのは先発陣だった。「今年は枚数がいなくて頭を悩ますことはないからね」。開幕投手の菊池を始め、岸、野上、十亀、牧田、バンヘッケン、高橋光らが、故障なく調整を重ねている。「ここからの実戦を通して誰がローテに入ってくるかな」。この日の散歩のように、ペースを乱すことなく戦い抜いて頂点へ-。そんな青写真を描いた。【佐竹実】