宮台が、東大投手史上最多となる毎回の13三振を奪った。9回サヨナラ負けしたが、46年秋に山崎諭が記録した12三振を上回る1試合最多奪三振を達成。東大の2ケタ奪三振は04年春の立大戦で松家卓弘(元日本ハム)が記録した10三振以来だ。左腕は「点を取られたのは反省ですが今日は95点ぐらいです」と言った。

 3回までに7三振を奪い、直球とシンカーに、この冬習得したカーブとスライダーを効かせた。「いろいろな球種で三振を取れたのは収穫です」。4回に最速タイの145キロを出し4安打1失点で完投。昨秋右足の裏を疲労骨折したが、完治後は徹底的に走り込んでスタミナ不足を解消した。

 神奈川出身で楽天松井裕とは同い年だ。背番号は憧れの左腕と同じ「1」をつける。「いつか対戦するのが夢です」。その前に、チームに14年ぶりの勝ち点をもたらす。【和田美保】