東北大は6-0で東北学院大に雪辱し、3戦勝負に持ち込んだ。投げては橋口徹(県立千葉)と田村遼(筑波大付)の3年生右腕が完封リレー。打っては2投手をリードした5番内堀雄斗(3年=高崎)が初回に先制二塁打、4回1死満塁ではデビュー2戦目の8番関根謙志郎(2年=安積)が走者一掃の右中間三塁打を放ち、リーグ初安打初打点を挙げた。今日18日の3戦勝負では、準優勝の97年(平9)春以来19年ぶりの同カード勝ち点を狙う。

 昨秋4位の東北大にとって同3位の相手とのAクラス攻防戦。投打がかみ合い、昨秋に続く3戦勝負に持ち込んだ。リーグ前に右肩を痛め、2戦目先発に回ったエース橋口が7回を2安打無失点でゲームメーク。右ひざと右足甲に2度打球を受けた橋口は「投げている時は痛くなかった。(チーム開幕戦の)1戦目に投げられなかった悔しさはあった。上出来です」と笑顔で振り返った。

 打線も援護。8回コールド負けした第1戦から2打席連続適時打の内堀は「ランナーがいたらかえすのが役目。積極的に打てた」と、してやったり。捕手としても変化球主体の好リードを見せた。リーグデビューした第1戦で無安打だった関根も通算5打席目で結果を出した。三塁打で相手投手の動揺を誘い、自らもボークでホームを踏んだ関根は「レギュラーぎりぎりにいるので結果を出したかった。定着したい」と闘志を高めた。就任2年目の大学OB鈴木得央監督(47)は「1勝ではなく上位から勝ち点を奪いたい。総力戦でいく」と3戦勝負に挑む。【佐々木雄高】