DeNAが投手陣が踏ん張りきれず、今季最大得点差の逆転負けを喫した。5点リードで迎えた7回、先発山口俊投手(28)が先頭の江越に四球。続く湯川、原口に連打を許し、無死満塁のピンチを招いた。

 ベンチは継投策を決断。2番手マイク・ザガースキー投手(33)が1死後にストライクが入らず、8球連続ボールで2連続押し出しで2点を献上。なお、1死満塁から鳥谷に右前2点適時打を浴び、同点とされた。

 1度、失った流れは簡単には引き戻せない。8回はイニングをまたいだ4番手須田幸太投手(29)が大和に決勝打を許し、万事休す。5月に入って最初の試合はダメージが残る痛恨の逆転負けを喫した。アレックス・ラミレス監督(41)は「5点差の状況でザガースキーがあそこまでストライクが入らないのは想定外だった。試合自体は6回までは素晴らしい内容だった。打線も打てていたし、7回がすべてだった」と肩を落とした。

 悔しさを人一倍、あらわにしたのは先発山口だ。6回までは5安打1失点、フォークボールが効果的に決まり、2ケタ10奪三振の危なげない内容だった。2回の攻撃では2死満塁から中前に先制の2適時打も放ち、大車輪の活躍を見せた。だが、悪夢の7回…。「先頭打者へ四球を出してしまったのが全てです。悔しいですが、投げ切れるよう信頼を勝ち得ることです」と話した。

 連勝を逃し、借金は再び2ケタ10に膨らんだ。