2季ぶりの優勝を目指す明大が、4-3で立大を破り先勝した。来秋のドラフト候補に有力視されている田上夏衣外野手(3年=広陵)が同点の9回にサヨナラ打を放ち、激闘に終止符を打った。敗れた立大は優勝の可能性が消え、今秋の優勝は第9週に早大戦を残す慶大と明大の2校に絞られた。
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立大・田中優飛投手(3年=仙台育英)の目がほんのり赤く染まった。「今日は絶対に勝たなきゃいけなかった」。7回114球を投げ2失点という結果にも、勝てなければ意味がない。自ら責任を背負って涙をこぼすほど悔しがった。
さまざまな感情がないまぜとなったのは、試合中にも。降板前最後のイニングとなった7回。マウンドへ駆け寄った落合智哉捕手(4年=東邦)から「最後だから頑張れ」と声を掛けられ「ああ、本当に最後なのか」と感情が揺らいだ。次第に現実とリンクし、悔し涙となって現れた。明大に競り負けたことで、今秋の優勝の可能性が消滅。4年生と一緒に戦うことができるのは、今カードのみになった。
「自分がちゃんと9回を投げきっていれば、明日に優勝の望みをつなげたままいけた。明日負けたら、明日で終わり。勝てば月曜日までつなげる。ラストが迫っていると思ったら寂しくなって」。気持ちの整理を付けるのは今カードが終わった後でいい。4年生のためにという思いしか、今の田中の心にはない。
「明日も入ります。このカードだけは頑張ります」。4年生たちと過ごせる時間をかみしめながら、左腕を懸命に振る。



