巨人がワースト尽くしの完敗で3連敗し、首位から陥落した。中4日の先発高木が5回6失点でKO。中継ぎ陣もヤクルト打線に先発全員安打の猛攻を食らった。失点11、被安打14は今季ワースト。同一カードで3タテを食らったのも今季初。試合後、高橋監督は「勝ったり負けたりはするわけだから」と険しい表情で言い残し、いつもより足早にクラブハウスに消えた。

 高木が同じ失敗を繰り返した。2回2死一、三塁で、原樹に左中間への逆転適時二塁打を浴びた。打者はプロ無安打の新人投手で、カウントは2ストライク。確実に仕留めるべきところで決勝打を許した。3回までに先発投手に打たれ、そのイニングに失点するのは4試合連続。悪癖を改善できない。村田ヘッドコーチは「絶対に打たれたらあかん。意識が甘い感じもする」と指摘。高木は「皆さんの期待を裏切ってしまった」と言うのがやっとだった。

 先発陣の台所事情が苦しい中、首脳陣は期待を込めて若い高木に中4日のマウンドを託した。結果は無残だった。中4日の影響を聞かれた高橋監督は「問題ないんじゃないか。できないなら先発できないんじゃないですか」と、怒気をはらんで否定した。4月までは12球団で唯一の防御率2点台の投手陣で首位を走ったが、5月は厳しいスタートとなった。【浜本卓也】