法大の玉熊将一投手(4年=北海)が、9回5安打10奪三振でリーグ戦初の完封勝利を挙げた。今季8試合中6試合に登板するタフネス右腕は打っても3安打を放ち、リーグトップに並ぶ3勝目。チームは勝ち点2として優勝争いに踏みとどまった。

 玉熊が再びチームを救った。1回戦で5回5失点でKOされた借りを返す125球の力投。通算43試合目の登板でのリーグ戦初完封に、右手を高々と突き上げて喜んだ。「前回は変化球が多く、相手に向かっていなかった」と反省。140キロ台の直球主体に切り替え、三塁も踏ませなかった。2カード目の立大戦では雨天ノーゲームを含む“4連投”で勝ち点奪取に貢献。最速147キロ右腕は「次の明大戦が大事。言われたら全部いきます」と力強かった。