勝ち点3で首位を走る関西国際大が先勝し、10年秋以来のリーグ制覇に大きく前進した。

 初回、追手門大・福田仁外野手(3年=北海道栄)に満塁弾を打たれ、いきなり5点を追う展開に。だが、上田哲平内野手(4年=福井工大福井)の適時打、藤井静香捕手(3年=丸亀城西)の犠飛で2点を返し、宮下周平内野手(3年=高崎健康福祉大高崎)の2打席連続本塁打で同点に。延長10回2死満塁で田中俊樹外野手(4年=須磨翔風)が右中間を破るサヨナラ打を放った。

 気合を入れるためにと髪をきれいにそり上げた田中は「甘い球をしっかり打とうと思っていた。サヨナラ打は小学生以来です」と苦笑。全日本大学選手権で、阪神大学は京滋大学との初戦を突破すれば東京6大学との対戦が決まっている。

 田中の父は明大の田中武宏コーチで、ともに出場が決まれば“親子対決”も実現する。「父が家に帰ってきたときは、ぼくもリーグ戦の打撃成績を伝えます。神宮で対戦? 残り1試合1試合頑張るだけです」と顔を引き締めた。