右肘の違和感で戦線離脱中の巨人ドラフト1位の桜井俊貴投手(22)が11日、離脱後初のブルペン投球を実施した。

 川崎市のジャイアンツ球場の室内練習場で、立った捕手に直球を15球。「いい感じで投げられた。怖さもなく普通に腕を振れた」とほおを緩めた。

 3月31日に出場選手登録を抹消。ボールを投げられない日々が続いた。「正直、野球が全然できなくて『何してるんやろ』って思った」。投げられない不安に襲われながらも、今の自分にできることは何かを突き詰めた。「あまり考えずに、前よりレベルアップするようにと考えました」。

 再発防止のため、テークバックで右肘が背中方向に入りすぎない投球フォームに修正した。「右腕が遠回りしていたので体に近くして(肘に)負担をかけないようにしました」。食事の量を増やしてウエートトレーニングにも励み、5キロの増量に成功。目標体重の85キロに到達した。この日の15球で「腕の振りは力強くなってるかなと、感覚的にありますね。出来なかったことが時間があってできて良かったかな」と、取り組みの成果を実感した。今後も状態を見ながら、ブルペン投球を重ねていく予定だ。