巨人阿部慎之助捕手(37)が今月末から始まる交流戦で1軍復帰する可能性が浮上した。12日、ジャイアンツ球場で調整し、回復を確認。今季はキャンプ中に右肩痛を発症してスロー調整を強いられ、開幕目前に2軍行きとなっていた。一進一退の状態が続いたが、ここにきて上向き。4月15日以来となる2軍での実戦出場も間近に見えてきた。

 川崎市のジャイアンツ球場での練習後。「だいぶ良くなっている。節目の時に戻れることを目指したい」。具体的には語らなかったが、約3週間後に始まる交流戦での1軍復帰を想像しているとみられる。

 調整も本格化してきた。この日はリハビリ組の杉内と遠投、大竹らの投球をブルペンで受け、フリー打撃と精力的に動いた。それに伴い4月15日の2軍楽天戦以来の実戦も見えてくる。17日以降の同ロッテ戦でまずは指名打者として出場する見込み。第1段階をクリアすれば、捕手としても実戦を積み、最終的に今季初の1軍への扉が開ける。交流戦はパ・リーグ主催試合では指名打者制が採用され、阿部起用への選択肢も広がる。

 復帰は最短なら交流戦開幕戦の5月31日オリックス戦(京セラドーム大阪)。待ちわびている。チームもファンも、何より阿部自身も-。【広重竜太郎】