巨人に加入するキューバ代表のホセ・アドリス・ガルシア外野手(23)が23日、来日し都内で入団会見を行った。将来性を期待される3拍子そろった中距離打者が、日本球界で挑戦する決意を示した。

 ガルシア 日本の野球は“地球一”レベルが高い。その中でも巨人は伝統、歴史のあるチーム。そこで吸収して、いろんなことを学んでいきたい。日本の高いレベルの中で1軍で活躍できることを目指したい。

 潜在能力は高いが、日本野球への順応も必要で育成を最優先する。ただチーム状況や成長次第では今季中に1軍に昇格する可能性もある。国内リーグで昨季は最多安打、今季は最多打点のタイトルを獲得。堤GMは「守備は1軍レベルに達している。彼のレベルなら、もしかしたら戦力になる」。ギャレットが不振で2軍降格し、助っ人野手でレギュラーを確保しているのはクルーズのみ。計り知れない成長力で、勝負どころで貴重な手駒になることを目指す。

 キューバリーグ終了から約1カ月間、実戦から遠ざかっているが、週6日で練習を積んできた。3軍スタートで今日24日から練習に参加する。「1週間で試合には出られる」と時差ぼけなど、コンディションが整い次第、実戦でデビューする。来日前、11年に亡命し、現在は米メジャーのブレーブスに所属する兄アドニスから電話で「高いレベルでやれば、お前のためになる。必ずうまくなる」とエールを受けた。「打撃にこだわっている。その中でも打点。勝利に貢献する」。日本野球に慣れ、1軍の舞台を目指す。【細江純平】

 ◆ホセ・アドリス・ガルシア 1993年3月2日、キューバのシエゴ・デ・アビラ出身。キューバ国内リーグのシエゴ・デ・アビラに入団し11年1月にデビュー。通算成績は263試合に出場し、打率は3割7厘。28本塁打、139打点。昨年7月のパンアメリカン大会で初のキューバ代表入り。主に1番で起用され、チーム最多タイの3本塁打。183センチ、84キロ。右投げ右打ち。背番号は79で、推定年俸は1000万円。