快足を飛ばした。迷いなく、頭から飛び込んだ。1回1死一塁の守備。楽天ウィーラーの右中間への当たりを、日本ハム浅間がダイビングキャッチで好捕した。抜けていれば、先制点を失っていた。「捕ることが大事なので。結果はよかったです」。6回にもスライディングキャッチでの好プレー。右翼の守備で目立った。

 前日27日同戦の8回、前への打球に対し積極果敢にチャージしたが、後逸。三塁打にしてしまっていた。「ミスしてできなくなるような選手じゃダメなんで。反省はしますけど、引きずることなく今日に臨めた」。すぐに巡ってきた同じようなライナーに、体は自然と反応した。

 4回には先制点の起点となる三塁打を放った。相手は、同世代の楽天安楽。初球の直球を右中間フェンスに直撃させた。「甘い球がきたら打とうと思いました」。安楽は世代のトップランナーのひとりだが、高校時代を通じ、この日が初めての対戦だった。「(同世代に)負けたくない気持ちはあります」。今月13日に対戦した西武高橋光からも適時打を放っている。名門・横浜で主軸を打ち、日本代表でもプレー。ルーキーイヤーの昨季から1軍で活躍しているという意地もあった。【本間翼】