日本野球機構(NPB)は30日、フリーエージェント(FA)制度の補償の見直しについてプロ野球選手会と合意したと発表した。12球団による持ち回り実行委員会で可決され、正式に決定した。今オフから35歳以上は補償不要となり、27、28年オフには人的補償を撤廃し、ドラフト指名権または金銭へと移行される。長年懸案とされていた移籍の活性化へ、大きく制度変更されることになった。

変更点は2つ。

<1>「FA権利行使の翌年4月1日時点で35歳以上」の選手がFA権を行使した場合、獲得球団から旧球団への金銭および人的補償が全面的に不要となる。ランクにかかわらず適用され、ベテラン選手の移籍円滑化を図る。今年の場合、DeNA筒香が該当する。

<2>27、28年オフの2年間は、従来の「人的補償(選手による補償)」を廃止し、「ドラフト指名権による補償」を導入する。Aランク選手は翌年ドラフト2巡目、Bランク選手は3巡目の指名権が旧球団へ譲渡される。旧球団側が「指名権」か「金銭補償」を選択することができる。

補償ランクの分類も一部見直され、Aランクは現行通り1~3位、Bランクは4~8位(現行より2人減)Cランクは9位以下へと変更された。これに伴い、金銭補償の場合は、Aランクが年俸の80~130%目安、Bランクは60~100%目安とする。なおBランク8位のみ、ドラフト指名権の譲渡は発生せず、金銭も年俸の60%のみとなる。

また、29年以降の制度設計については、27、28年オフの運用状況を見極めた上で再検討するとした。