関西国際大(阪神)がサヨナラ負けし、7年ぶりの4強を逃した。

 2点を追った8回、田中俊樹外野手(4年=須磨翔風)の右前打で反撃の口火を切り、平野晴也内野手(1年=関西)の適時打などで同点に。3試合連続の延長10回1死満塁からのタイブレークを迎えた。過去2戦と同じ上田哲平内野手(4年=福井工大福井)のバットに命運を託したが、二塁ゴロ併殺に倒れた。

 田中は前日の2回戦で、父武宏氏(55)がコーチを務める明大(東京6大学)に勝ち、準々決勝に進んできた。「日本一を目指してきたので、悔しいです。父からは『頑張れよ』と言われていました。いつも上田に打って助けてもらっていたから、なんとかしたかった」。前日の試合後はうれし涙を流したが、この日は厳しい表情で唇を結んだ。