富士大(北東北1位)の長田(おさだ)駿介外野手(3年=東北)が、特大の先頭打者アーチをかけた。

 山形大(南東北6位)に浴びせた初回の先制パンチは、左翼席上段に飛び込んだ。「どこに打球が飛んだのか分からなかった」と振り返ったが、冬場のウエートトレーニングで身につけたパワーを発揮した。

 定位置を獲得した昨秋から2番打者を務める。今月の全日本大学選手権では、2試合で4安打と結果を残した。豊田圭史監督(32)が「自覚を持たせる意味で」と、今大会は公式戦で初めて1番で起用。その最初の打席で“1発回答”してみせた。

 「与えられた打順で自分の仕事をやっていきたい」とヒーローは謙虚に話すが、初戦を突破して、3年ぶりの優勝へ幸先のいいスタートを切った。