「首位いじめ」を狙ったオリックスにはもったいない場面だった。3点を追う3回、2死から安達の適時打で1点を返し、なおも満塁にまでこぎつけた。

 「ここで1本出れば…」。ファンに期待させたものの5番クラークは空振り三振。しかしこのボールがワンバウンドになり、捕手・鶴岡は捕球できず一塁側にそれた。絶好の振り逃げチャンス。だがクラークは一塁へ全力疾走しない。一塁側ベンチは「走れ!」「走れ!」と騒いだが送球され、3アウト。クラークも首を振りながら「しまった」という表情を浮かべたが遅かった。

 「まあ走るのもそうだけど…。その前に振ってほしいよね…」。ストライクを2球見逃して追い込まれ、スイングしたのが最後の球だけという消極さに福良監督もしかめっ面。今日7日に昇格、先発する金子と入れ替わりでクラークは2軍降格となる。