佑ちゃんで、進撃の前半戦を締める。日本ハムは6日の楽天戦(コボスタ宮城)が雨天中止となったため、先発ローテーションを再編。球宴前の最終戦となる13日オリックス戦(京セラドーム大阪)で、斎藤佑樹(28)の先発が濃厚になった。当初は同カード初戦の11日だったが、節目のマウンドを任されることになった。天性の「持っている」巡り合わせ。現在11連勝中の勢いを、さらに加速させる役目を担う。

 格好の舞台が期せずして整うことになった。今季2戦目の先発マウンドで初勝利を狙う斎藤に、「水入り」で最高の良縁が巡ってきた。この日、先発予定だった吉川が11日オリックス戦へ回ることになり、メンドーサ-斎藤と続くことになった。栗山監督は「投げるメンバーを変えるつもりはない。ただ順番は、考える」と、方向性を説明。2軍で調整中の斎藤を、構想通りに組み込む。

 驚異的な「首位ソフトバンク追走劇」は、今日7日のオフを挟み、明日8日ロッテ戦(札幌ドーム)からの6連戦へと続く。大型連勝のまっただ中だが、栗山監督は肩の力を抜いて冷静に見据えている。「どこかでは、負ける。そこで連敗をしないことが大切」。Aクラスを争っているロッテ3連戦は、破壊力満点の高梨-有原-大谷を投入する。そして前半戦最後のカードとなるオリックスとの3番勝負へ。後半戦へとつなげる、試金石となる残り6試合。ラストスパートで、斎藤を「アンカー」に起用する。