オリックスが西武に逆転勝ちで2連勝とし、6月3、4、5日とヤクルトに3連勝して以来9カードぶりに勝ち越した。

 リリーフ4投手が無失点の中で、3番手比嘉が好救援。完全復活の2ホールド目をマークした。1点リードの7回1死二塁から登板。8日に本塁打を打たれている中村を空振り三振、浅村も遊飛に打ち取った。「ちょっと(2日前の本塁打が)頭をよぎったが、今度はしっかり抑えようと思った」。緊張感ある場面をしのぎ、心地よい汗をぬぐった。

 中村の2球目には、勇気ある97キロの超スローカーブで追い込んだ。「前まではビハインドの時に使っていた球。今年はファームで結構使ったので」。2年前の2位躍進の立役者の1人。昨年8月の右肩手術を乗り越え、さらに投球の幅を広げて1軍ブルペンに戻ってきた。福良監督も開口一番に「今日は比嘉。彼がいるのは大きい」とたたえた。5位西武と3差に接近。今後を見据えてメンバーに若手が目立つ中で、復帰組も貴重な戦力になる。