オリックスは20歳の女房役が攻守に成長を示し、逆転勝ちで連敗を3で止めた。8回、1点差を追いついた直後。高卒3年目の若月が決勝スクイズを決めた。日本ハム・バースの高めスライダーを体ごとぶつけるように執念で転がした。「何としても決めてやろうと。しがみつきました」。2回の先制打を含め2度目のマルチ打点をマークした。

 守備でも好調な相手打線を2点にとどめた。8回2死二、三塁では中田を迎え、吉田一に2球目から8球連続フォークを要求。大胆なリードで空振り三振に抑えた。終盤のピンチの連続を「寿命が5年くらい減った。結果が出て良かった」と苦笑い。福良監督は「まだまだ勉強するところはあるが、経験を積んだらいい捕手になる」とたたえた。