ロッテは29日、育成選手の大木貴将内野手(24)と柿沼友哉捕手(23)の2人と支配下選手契約を結んだ。新たな背番号は大木が「68」。柿沼が「99」。契約後、そろってQVCマリンで会見した。

 大木は俊足の内野手。28日までに、イースタン・リーグ72試合で、打率2割3分1厘、14打点、8盗塁。「素直にうれしい気持ちと、ホッとした気持ちです。ここがプロとしてのスタートライン。これからは1軍に上がれる。1軍に上がって、少しでも活躍したい」と意気込んだ。今年1月に結婚した。別居で単身入寮を選ぶ決意のプロ入りだった。この日の朝、妻の亜咲紀さんに電話で伝えた。「少し安心させられたかなと思います。少しでも早く2人で暮らせるように頑張ります」と笑顔で話した。

 柿沼は強肩が武器だが、打撃でも評価を上げての支配下登録となった。28日までで、イースタン・リーグ40試合、打率2割6分7厘、6打点。「これからプロの生活が始まる。早く1軍でマスクをかぶらせてもらって、一人前のプロ野球選手になりたい」と気を引き締めた。背番号「99」には「9が2つ。“苦”で苦しいことがあるかも知れないけど、番号と一緒に乗り越えていきたいです」と決意表明。また、入寮時に掃除機を持参したきれい好きだ。支配下になったら、ダイソンの高性能掃除機を買いたいと話していた。「ダイソン、買いますよ!」と、自分へのご褒美が決まった。

 会見後は、2人ともジャイアンツ球場へ移動。新たなユニホームで、イースタン・リーグの巨人戦に臨む。