「ジョーカー大谷」で勝負の6連戦に臨む。日本ハム栗山監督が今日2日から始まる3位ロッテ、首位ソフトバンクとの6連戦へ向け、大谷の柔軟な起用法を明かした。「体の状態を見ながら。あらゆる可能性がある」と見通しを語り、「ジョーカー」としてカードを切ることを明かした。

 大谷は7月10日のロッテ戦で右手中指の皮がめくれて降板。以降は球宴でも登板できず、24日のオリックス戦で中継ぎで復帰したが、17球中10球がボールと荒れた。指揮官は「(投球)フォームがバラバラ。無理すると壊れてしまうかもしれない」と、現在も次回登板の見通しは立たない。

 理想は週末のソフトバンクとの直接対決で投げることだが、「投手カード」として使えなくても、強力な「打者カード」としての側面を持つのが「ジョーカー」の強さ。敵地ではもっとも本塁打数の多い(3本)QVCマリンのロッテ戦、今季のカード別で最多の6本塁打を放っているソフトバンク戦と、登板ができなくても相手には脅威だ。

 大谷は「大事な試合も続いているので、投げたいなというのはある。でもそれとできるのとは別のこと。勝つためにしっかりできればいい」。さぁ、ゲームスタートだ。【本間翼】