ソフトバンク摂津正投手(34)が6回3失点でようやく今季1勝目を挙げた。最速144キロの直球、シンカー、カーブを操る本来の姿だった。摂津の白星は15年9月10日の日本ハム戦以来328日ぶり。

 試合が終了すると、笑顔でベンチでナインをハイタッチで出迎えた。「みなさんに勝たせてもらった1勝」。1度は3回に逆転を許したが、4回にすぐに打線が4点を援護し再逆転してもらったことを感謝した。

 4月7日ロッテ戦以来118日ぶりの1軍マウンドで結果を出した。工藤監督も「勝ちがついてなにより。彼にとってもチームにとってもよかった。次も考えています」と、このままローテーションの一角として回していく考えを明かした。

 先発陣が駒不足になってきた勝負の8月に、頼もしい姿でエースが帰ってきた。