西武のドラフト7位、呉念庭内野手(23)が試合を決めた。

 メヒアの29号ソロで同点に追いついた6回1死満塁で、決勝の左前2点適時打。フルカウントから外角低めの151キロを振り抜き、「何とか当てようと思って、逆らわずに来た球に対応できました。いいところに飛んでくれました」と振り返った。

 今月9日に今季3度目の1軍昇格を果たし、11日の日本ハム戦から6試合連続でスタメン出場。「今はチャンスだと思っています。自分はアピールしないといけない立場。1日1本。1回は塁に出て、後ろに回すことを目標にやっています」と表情を引き締めた。先発した同期のドラフト1位、多和田にも白星がつき「勝ちをつけることができてよかったです」と笑顔をみせた。

 チームに2カ月半ぶりの3連勝をもたらした一打を、田辺徳雄監督(50)も評価。「今は思い切りの良さが結果につながっている。上(1軍)のスピードに慣れ始めてきている。まだまだ気を抜かずにやってほしい」と、さらなる活躍に期待を込めた。