G返り討ちでマジック点灯じゃ~! 広島の先発投手陣が22日、マツダスタジアムで投手練習を行った。練習後は今日23日からの巨人3連戦(東京ドーム)に向け出発。初戦先発のジョンソンはルーティン通り口を開かなかったが、2戦目の福井優也投手(28)、3戦目の九里亜蓮投手(24)が「自分の仕事をするだけ」と意気込んだ。

 台風で荒れる関東をよそに、広島のマツダスタジアムは雲ひとつない快晴。強い日差しが照りつけ、シャツからは汗が滴り落ちていた。今日からは涼しい東京ドームで、2位巨人との直接対決。勝つか引き分けで優勝へのマジックが点灯する。東上前、まずは福井が意気込んだ。2戦目の24日に先発予定で、今季4勝目を狙う。

 「(マジックは)関係ないです。自分の仕事をするだけ。ストライク先行で、テンポよく。試合をつくりたいです。リズムよく投げられれば」

 巨人は今日23日にマイコラス、明日の2戦目にはエース菅野が先発予定。福井は菅野を返り討ちにするつもりだ。1軍復帰戦となった7月28日巨人戦(京セラドーム大阪)では菅野と投げ合い、7回無失点で勝った。「いいイメージを持っていきたい」。粘り強く投げれば、好調な打線が援護してくれる。福井はじっと、そのときを待つ。

 3戦目には九里が投げる。巨人は田口だ。九里は11日阪神戦(マツダスタジアム)以来の登板となる。中継ぎでのスタンバイが続いたが休養は十分。「投げさせてもらうことに感謝して、持っているものを出す。1球、1球に気持ちを込めて投げる。どんどん向かっていく」。先発として巨人に投げるのは5月26日に今季初勝利を挙げて以来3試合目。過去ギャレット、村田に本塁打を浴びているが、恐れずに腕を振る。

 今日23日先発のジョンソンは普段通り登板前に取材対応はしなかったが、リラックスした表情で調整。プレッシャーや力みは感じられなかった。ラスト28試合。歓喜へのカウントダウンが始まろうとしている。【池本泰尚】