オリックスのルーキー吉田正尚外野手(23)が「秘密兵器」を導入していたことが29日、分かった。ジュラルミン製の特注バットケースで、今月中旬の1軍復帰の前に購入した。ネーム入りのオーダーメードのため20万円以上したというが「自分のためと思って」と惜しまずに投資した。

 ケース購入の理由は、バットの材質を変えたことにある。従来使用していたメープルを、ホワイトアッシュに変更。湿気に影響しやすいため、大事に保管するためだ。イチローもバットを専用ケースに入れていることは有名。ただ新人ではかなり少数派と言える。

 オリックス関係者は「イチローでもプロ1年目にジュラルミンを球場に持って来てなかった。重いし、かさばるからね」と証言した。27日の楽天戦では球団新人で47年ぶりに2打席連発を放った吉田正。イチロー以上のスピード出世? を果たすあたりも、大物と言えるかもしれない。