春はリーグ優勝、全日本大学選手権8強と躍進した関西国際大が6-2で先勝。

 鈴木英之監督(49)は「今のチームは逆転ができる、ビッグイニングをつくることができる。そのとおりになりました」と秋の開幕戦を振り返った。

 2年ぶり1部昇格の関西外大に初回1点を許した。3回に追いついたが、5回に再び1点リードされた。しかし、あわてず騒がず。6回に先頭の上田哲平内野手(4年=福井工大福井)が三遊間突破安打。これを口火に10人攻撃で4点を奪って逆転した。送らず、打っていく姿勢を貫いて相手をねじ伏せた。

 3番打者の上田は1回の右前打でリーグ戦通算100安打に到達。3回、6回の安打を加えて102安打に伸ばした。リーグ記録は座喜味大河(甲南大)が93~96年につくった117安打で、上田の記録への挑戦がチームに刺激を与える。さらには、この試合で2番・指名打者に入った笠井大暉(1年=神港学園)が3回に右翼席へ同点本塁打し、8回には右翼フェンス最上部直撃のダメ押し適時二塁打と大当たり。これには鈴木監督も「びっくりしました」。予想を超える結果に笑顔がこぼれていた。