進退が注目される中日岩瀬仁紀投手(41)が1カ月ぶりの登板で結果を出した。3点ビハインドの7回に登板。上位打線を1安打無失点で抑え「だいたい思ったところに投げられた。イメージと感覚が合っていたのでよかった」と淡々とうなずきながら話した。

 先頭田中には初球を左前に運ばれたが、真骨頂は次の菊池。シュート、直球、スライダーでカウントを整え、外角ボールゾーンに抜いたシンカーで空振り三振。丸はスライダーで左飛、新井にはこの日最速140キロで追い込み、スライダーで遊ゴロだ。友利投手コーチは「ベテランらしい投球。スピードにも満足している」と合格点をつけた。

 崖っぷちは変わらない。8月6日のDeNA戦で3失点して以来の登板だった。通算402セーブのチーム最年長左腕は、8月31日に再昇格。その際に「戦力になるかどうか(自分で)見極めないといけない。結果を受け止めないと。そう時間はかからない」と話していた。

 森監督代行は「抑えてくれたらいいよ。1イニングでも1人でも。投げさせるために入ってるんだから」と話し、評価は避けた。背水のマウンドは続く。【柏原誠】