創価大の151キロ右腕・池田隆英投手(4年=創価)が、8回8奪三振2失点でドラフト上位候補の実力を証明した。6月下旬に右足首の遊離軟骨除去手術をした影響を感じさせず、直球は自己最速にあと1キロと迫る150キロを計測。日米10球団25人のスカウトに、右肩痛が癒えた田中正義投手(4年=創価)との「2本柱」復活を印象づけた。

 正義に負けてはいられなかった。池田は初回こそ甘く入った直球を狙われて2点を失ったが、2回以降は決め球のフォークもさえた。「正義は調子が良くない中でも抑えて、すごいと思った。まだ物足りないけど、中盤からはうまく修正できた」。8回で降板したが、軸足の痛みがなくなって球威が増した。前日10日に先発した田中は自らブルペンに入り、立ち投げで約20球の調整。高校時代からタッグを組む右腕コンビは「次の共栄大戦が勝負」と口をそろえ、春の覇者に雪辱を誓った。【鹿野雄太】