広島は3日、久本祐一投手(37)、中東直己外野手(34)の2人に戦力外を通告した。

 久本は12年オフに戦力外となった中日から広島に加入。13年は手薄な左腕として先発、中継ぎにフル回転し、16年ぶりのAクラス入り、球団初のCS進出に貢献した。14年11月には左肘靱帯(じんたい)の再々建手術を受け、15年は育成契約を結び、16年から再び支配下選手として契約。だが、1回4安打5失点だった7月29日DeNA戦の登板が最初で最後の1軍登板となった。

 久本は「迷いはなかった」と現役続行を希望する。合同トライアウトへ向けて広島で自主トレを続ける。

 中東は06年の大学生社会人ドラフト5位で入団。168センチと小柄ながら捕手もできるユーティリティー性を生かし、出場機会を増やした。13年には代打としても存在感を発揮し、14年には自己最多86試合に出場。貴重な切り札となった。昨季はわずか9試合の出場に終わり、今季は1軍出場がなかった。「10年間お世話になって、たくさん応援してもらって感謝の思いがある」とし、今後については「正直、昨日今日のことなので頭が真っ白で、何も決まっていない」と話した。