日大国際関係が6-1で東海大海洋を下し、3季連続のリーグ優勝に王手をかけた。先発のエース日下部啓太(3年)が、左膝に打球を受けながらも、3安打12三振1失点で完投。打っては山田潤平捕手(3年)が逆転適時二塁打を放ち、相手のエース今村亮(4年)を攻略した。

 日下部は最後までマウンドに立った。3回表2死二塁のピンチ、相手1番下峰拳斗(2年)の打球が左膝を直撃した。それでもボールを拾い一塁へ送球。苦痛に顔をゆがめながらベンチに戻ったが、続投を志願した。「当たった直後は痛かったですが、その後は平気でした」。4回に1点を失ったが、直球主体の組み立てに切り替えると、6回以降を無安打に封じ込めた。

 エースの力投に打線も奮起した。0-1で迎えた4回裏2死一、二塁で、山田が逆転の2点適時二塁打を放つと、5回には石川裕也主将(4年)が適時打。相手エース今村から3点を奪い、6回途中でマウンドから引きずり下ろした。これで3季連続のリーグ制覇に王手となり、和泉貴樹監督(63)は「この1勝は大きいね」。今日、優勝を決めにいく。【鈴木正章】