ヤクルトが、今季限りでオリックスを退団した北川博敏1軍打撃コーチ(44)の入閣を検討していることが15日、分かった。球団関係者が「候補者の1人です」と、明かした。ポストは2軍打撃コーチが濃厚。01年の近鉄時代に「代打逆転サヨナラ満塁優勝決定本塁打」を放ち、勝負強さを誇った同氏。若手らの育成と同時に、チーム全体の打力向上を担うとみられる。

 今季チームは連覇を逃し、2年ぶりのBクラスを味わった。防御率は12球団ワーストの「4・73」。投手陣の立て直しが早急の課題だが、選手層の薄さも露呈した。今季途中に山田、川端、畠山などが故障で離脱。主力の抜けた穴を埋めることが出来なかった。チームの底上げのためにも「第2の山田、川端」の育成が必須となる。

 また高津臣吾1軍投手コーチ(47)は、来季から2軍監督に配置転換される見込み。来月上旬に始まる愛媛・松山での秋季キャンプ前には、来季の1、2軍の布陣が正式に発表される予定だ。