巨人からドラフト5位指名された創志学園・高田萌生投手(18)が26日、ソフトバンク松坂との対面&対戦を熱望した。幼少期から憧れ、投球フォームもそっくりなことから「松坂2世」と呼ばれる右腕は「会いたいですし、投げ合いたい気持ちも強いです」と目を輝かせた。最速154キロの直球を武器に、逸材ひしめく同世代の出世レースを勝ち上がる。

 憧れの舞台を実感すると同時に、憧れの人の姿が脳裏に浮かんだ。巨人から指名あいさつを受けた創志学園・高田は「(ソフトバンクの)松坂さんに会いたいですし、投げ合いたい気持ちも強いです」と、理想像を思い描いた。

 松坂の背中を追い続けた。松坂が横浜高で全国制覇を達成した98年に誕生。投手を始めた時に「速い球を投げたい」と参考にした。中学時代には部屋にポスターを張り、今春のセンバツ後には関係者を通じ、練習用シャツをもらった。「ボールも一級品ですし、試合を支配する絶対的な存在感」にほれる。

 “松坂化”を徹底した。試合はもちろん、インタビューや過去の映像を視聴。本も読み「走り込んだという話を知って、自分も走り込んだ」。投球フォームはそっくりの「松坂2世」を襲名。「有言実行するところ」にも心酔し、「1年目にロッテ黒木さんに負けた時にリベンジすると言って、次の試合でリベンジしたのが印象的」と力説した。

 自らも「リベンジ」を誓う。世代最速の154キロを誇るが、ドラフト指名は5位。作新学院・今井は西武、横浜・藤平は楽天から1位指名を受け「同じ右ですし、意識します。負けたくない」。高校時代、入学希望がかなわなかった横浜高の藤平は特に意識する。

 同席した巨人山下スカウト部長は「150キロ以上出すんだから、(松坂2世と)呼ばれてもおかしくないでしょう。潜在能力も高く、馬力もあるし、楽天の則本のようなピッチャーになってほしいね」と期待を込めた。【久保賢吾】