今季国内FA権を取得したオリックス糸井嘉男外野手(35)が、近日中に権利行使することが10月31日、分かった。

 FA申請開始を迎えたこの日、糸井からオリックス側に宣言する、しないの連絡は届かなかった。あるオリックス関係者は「他球団の話を聞いてみたい気持ちがあるようだ。FAを宣言したとしても、それは本人の権利なので仕方ない」と話した。糸井が他球団との交渉のテーブルにつく覚悟を決めているようだ。

 オリックスとしては、宣言残留をあきらめたわけではない。ここまで複数回にわたって残留交渉を重ね、4年契約で最大18億円(推定)の大型条件を提示。糸井サイドの要望も聞き入れ、金額の上積みも行ってきたとみられる。「残ってもらうのが一番。できる限りの条件は出したし、誠意は示してきた」とオリックス関係者。回答期限は設けず、首を長くして朗報を待つ。