来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、侍ジャパンが本格始動する。5日、都内のホテルに集合。今日6日から合宿を行い、10日からのメキシコ、オランダ代表4連戦(すべて東京ドーム)に臨む。

 日本ハム大谷が「二刀流侍」になるべく、バットで猛アピールする。この日、グレーのスーツ姿で2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷を出発。勇翔寮では約100人のファンから「頑張って!」「期待してるぞー!」と次々とエールを受けた。声援に笑みを浮かべてタクシーに乗り込み、侍ジャパンに合流した。

 今回はシーズンの疲労も考慮され、初めて野手としてメンバーに選出された。10日からの強化試合4試合で目指すのは「投げないですけど『バッティングも良いよね』となれば」。14年日米野球、15年プレミア12では投手で選出された。今度は野手としても実力を発揮すれば、来春の第4回WBCでは投打「二刀流」で出場する道が広がるとみている。

 本大会ではメンバーが28人と決まっている。「まだまだ何とか(メンバーに)食い込んでいけるようにしていかなければいけない立場」と謙虚に話す一方で「短期決戦でベンチ枠(28人)が限られているチームなら、なおさら必要とされると思う」と、二刀流の利点について自覚十分。今日6日からの練習、そして強化試合4戦で、本大会での二刀流選出に当確ランプをともす。【木下大輔】