FAだけじゃなく助っ人補強も万全だ。阪神が新助っ人にロブ・セゲディン内野手(27=ドジャース)を有力候補に挙げていることが8日、分かった。補強ポイントの三塁が本職で、今季は3Aで打率3割1分9厘、21本塁打。若さもあり、金本阪神2年目の主軸となる可能性を秘める存在だ。また元楽天のケーシー・マギー内野手(34=タイガース)もリストアップしていることも判明した。

 ホットコーナー候補を探す旅がまもなく、佳境を迎える。補強ポイントの三塁を任せられる新助っ人の調査を進める阪神は、これまで複数候補をリストアップ。中でも、今季ドジャースに所属した27歳セゲディンが有力候補に浮上していることが判明した。

 チームは今季も三塁を固定できなかった。1年目のヘイグが期待外れに終わり、新井や今成、陽川もレギュラーの座を奪えず。終盤は遊撃で出番を失った鳥谷が出場を続けた。球団首脳は「右打ちの三塁手という点にはこだわっている。長打力は補強の大きなポイント」と説明。FA補強の目玉としてオリックス糸井の調査を本格化させると同時に、三塁手の大砲を探し続けてきた。その候補の1人がセゲディンだ。

 ややオープンスタンスの構えから、全身の力をぶつける強振が印象的。今季はメジャー40試合に出場し、打率2割3分3厘、2本塁打、12打点。目立った成績ではないが、一方で「大物打ち」の実績を残した。

 27歳でメジャー100勝を達成した「ポストシーズン男」、ジャイアンツ左腕バムガーナーとは計6打数2安打。左翼中段へ豪快な1発を放り込んでいる。パイレーツの剛速球投手コールには3打数2安打、メジャー121勝左腕のレッドソックス・プライスにも3打数2安打。超大物投手を相手に力を発揮できる潜在能力は魅力だ。

 3Aオクラホマシティでは今季103試合に出場し、打率3割1分9厘、21本塁打、69打点。8割を超えれば強打者と位置づけられるOPS(出塁率+長打率)は9割8分9厘を記録した。まだ27歳。さらなる伸びしろも計算できる。守備面では三塁を本職とし、外野全ポジション、一塁もこなせる。虎の補強ポイントに合致する存在であることは間違いない。

 今季まで3年間、主軸をはったゴメスの去就は未定。ゴメス側への返答期限も見据え、球団は急ピッチで新助っ人候補の調査を進めている。セゲディンの他に、元楽天のマギーも有力候補の1人に挙がっている模様だ。調査済みのアレックス・ゲレロ外野手(29=ドジャースFA)やステファン・ロメロ外野手(28=マリナーズ3A)らもリストアップする中、いよいよ大砲助っ人候補が絞られてきた。

 ◆ロブ・セゲディン 1988年11月10日、米ニュージャージー州生まれ。ノーザンバレー・リージョナル高からトゥーレン大を経て、10年ドラフト3巡目でヤンキース傘下と契約。今年1月にドジャース傘下へトレード移籍。今季の3Aオールスターに出場した。今季8月7日のレッドソックス戦でメジャー初出場。188センチ、100キロ。右投げ右打ち。