新助っ人は「二刀流」!? オリックスが来季の新外国人選手として、マット・ウエスト投手(27=ドジャース3A)の獲得が決定的であることが13日、分かった。メジャーで96マイル(約154キロ)を計測するなど直球が魅力のリリーフタイプだ。今季は3Aで39試合登板し3勝0敗、防御率2・33と安定。46回1/3で8四球と制球力もある。

 その経歴は異色と言える。07年ドラフト2巡目でレンジャーズから内野手として指名された。11年には肩の強さを買われて投手に転向した。才能を開花させ、14年にはダルビッシュ有の元同僚。いざというときは代打などの可能性も考えられる右腕だ。

 今季オリックスには3人の外国人投手が在籍した。来日4年目ディクソンは先発ローテを守ったが9勝11敗と負け越し。守護神として期待されたコーディエと先発候補ミッシュは、ともに期待を大きく裏切った。チーム防御率4・18はリーグ最下位と投手陣の整備が課題。ウエストはブルペンの層を厚くする存在として期待しているようだ。

 またメジャー通算407試合登板の左腕フィル・コーク投手(34=パイレーツFA)の獲得も有力。こちらは先発起用を検討しているとみられる。高知秋季キャンプにテスト参加している両右腕、ゴンザレス・ヘルメン投手(29)とカルロス・ピメンテル投手(26)は17日の韓国LGとの練習試合を経て、合否が決定される。

 ◆マット・ウエスト 1988年11月21日、米ヒューストン出身。ベルエア高を経て、07年ドラフト2巡目(全体80位)指名でレンジャーズに入団。主に三塁手だった。11年に投手転向後、14年7月にメジャー初登板を果たした。メジャー通算5試合登板で0勝0敗、防御率3・86。185センチ、104キロ。右投げ右打ち。