夢は大きく守護神宣言! 育成1位で巨人に入団した高井俊(すぐる)投手(21=BCリーグ新潟)が23日、初めて巨人のユニホームに袖を通した。本拠地・東京ドームで行われたファン感謝デーで、新入団選手の1人として観衆4万317人のファンにお披露目された。あいさつでは「1日でも早くジャイアンツの守護神として投げられるように頑張ります」と話し、スタンドを沸かせた。

 背番号「011」から0を取れば、憧れというドジャース野茂が近鉄で、そしてメジャーでもレッドソックスなど3球団で背負った「11」になる。「小さいときから見てきたユニホーム。袖を通したからには、やるしかない」と意気込んだ。ただ目指すポジションは野茂が歩んだ先発ではなく、勝ち試合の9回を託されるストッパーだった。

 「BCで初めて抑えを経験して、やりがいを感じました。精神的にも試されるうちに、1イニングを全力で抑える楽しさを知りました」。理想のお手本は、今季新潟を指揮した赤堀前監督(元近鉄、現ヤクルト2軍投手コーチ)。最優秀救援投手にプロ野球タイ記録の5度輝いた名守護神から抑えの心構えを説かれ、ドラフト指名につなげた。恩師の言葉を胸に刻みながら、ストッパー道を究めていく。【中島正好】