阪神青柳晃洋投手(22)が、台湾でスーパークイック&カーブの完全マスターを目指す。明日25日に開幕する台湾ウインターリーグへの参加に備えて23日、横田ら同僚4選手と出発。自身初海外となる台湾武者修行に向け、「実戦で試して(高速クイックを)使えるレベルに持っていきたい」と意気込んだ。

 新人ながら今季は4勝をマーク。だがセットポジションからの投球に大きな課題があり、秋季キャンプではスーパークイックの習得に励んだ。紅白戦では2つ盗塁を阻止するなど手応えは上々。さあ次は対外試合で通用するか否か。青柳の癖や投球スタイルを知らない他国の相手と戦うことで、高速クイックが通用するかどうかがシンプルに判断できる。

 同じくキャンプで練習していたカーブの完全習得も目指す。「カーブも打者相手にまだ1球も投げていないので、積極的に試していきたい。来シーズンはカーブを会得して迎えたいので」と気合を入れた。

 金本監督は来季の先発ローテーション5番手の有力候補として、青柳の名を挙げている。だが本人は「全然そうは思っていません」とおごりはない。「実績のあるいい投手がいっぱいいますから。でも、期待されているのはうれしいですし、期待に応えたいとは思います」。異国で地に足をつけて、さらなる進化を目指す。